環境

環境汚染防止

基本的な考え方

ENEOSグループは、関係法令などの遵守はもとより、さらなる環境汚染物質の排出抑制や水資源の有効利用などを推進することで、水、土壌、大気などの自然資本の維持・保全に努めています。
環境汚染防止については、各社の環境マネジメントシステムに則り、著しい環境側面として抽出された項目について、設備改善や緊急時の対応訓練等を実施し、リスクの低減を継続的に実施しています。
体制については、環境マネジメントをご参照ください。

大気汚染物質排出抑制の取り組み

  • マークについては編集方針をご確認ください。

SOx(硫黄酸化物)の排出抑制

排煙脱硫装置

SOxは、酸性雨の原因物質とされ、主に燃焼設備からの排ガスの成分として大気に放出されます。
ENEOSグループでは、硫黄分の少ない燃料の使用、排煙脱硫装置による硫黄酸化物の除去、自主基準による排出管理等を実施しています。
2018年度の排出量は、前年度並みの13千トンでした。

NOx(窒素酸化物)の排出抑制

排煙脱硝装置

NOxも、酸性雨の原因物質とされ、主に燃焼設備からの排ガスの成分として大気に放出されます。
ENEOSグループでは、燃焼設備での低NOxボイラー使用、排煙脱硝装置による窒素酸化物の分解、自主基準による排出管理などを実施しています。
2018年度の排出量は、前年度比2千トン増加の17千トンでした。

VOC(揮発性有機化合物)排出抑制

VOCは、NOxと太陽の紫外線により光化学反応を起こして光化学オキシダント生成の原因になると考えられており、石油製品の貯蔵設備などから排出されます。
ENEOSグループでは、貯蔵設備やローリー積み込み設備への回収装置設置を進めています。
2018年度の排出量は、前年度比1千トン減少の15千トンでした。減少理由はガソリン中間品等の保管量、取扱量の減少によるものです。

VOC(揮発性有機化合物)回収の推進

タンクローリーからサービスステーションのタンクにガソリンなどを受け入れる際、炭化水素を含んだVOC(ベーパー)が排出されます。このVOCは光化学オキシダントの生成要因となるだけでなく、近隣への悪臭被害やお客様や従業員の健康に影響を与える恐れもあります。
ENEOSでは、サービスステーションのタンク通気管に回収装置を設置し、VOCを大気中に放出することなく、タンクローリーに回収する方式を推進しています。
ENEOSグループのENEOS喜入基地(株)では、原油をタンカーに積み込む際に、タンカー内のガスを放出せずに回収し、ガス中に含まれるVOCを原油に吸収させることで再利用しています。吸収されなかったガスは、臭気成分を含めて分解しています。
この仕組みは、ENEOSグループが世界で初めて実用化したもので、環境対策とエネルギーの有効利用に大きく寄与する技術です。

製油所におけるVOCの排出と抑制対策

水資源の有効利用および水質汚濁物質の排出抑制の主な取り組み

水資源の有効利用

ENEOSグループが利用している水の約90%は海水であり、主に製油所や製錬所における発電設備等の運転・冷却などに使用しています。
2018年度の水使用量は17.4億トンでした。また、排水量は18.3億トンでした。
当社グループでは、水資源の有効利用に向け、製油所で使用する水の大部分を占める冷却水の約97%を循環使用しています。また、製錬所で使用する冷却水の一部を海水から循環水に変更して、水使用量の低減を図っています。
また、世界資源研究所(WRI)の水リスクマップなどを用いて、国内外の事業所所在地が水リスクの高い地域に含まれていないことを確認しており、常に水資源の把握に努めています。
その中でも、渇水リスクの高いチリのカセロネス銅鉱山では、生産工程で使用する水の約80%をリサイクルしており、鉱石処理1トン当たりの水使用量はチリ国内で稼働中の鉱山としては最少水準となっています。
当社グループでは、各製油所、製錬所等で環境マネジメントシステムを運用しており、水使用における環境影響を評価し、対応を実施しています。

  • マークについては編集方針をご確認ください。

ENEOSグループ水利用・排水量

  • 上記に関連する詳細データについては、データ編をご参照ください。

水質汚濁物質の排出抑制

排水処理設備を定期的に維持管理するとともに、自主基準に基づき、排水中の汚濁物質を管理・監視しています。なお、ENEOSグループの自主基準は、水質汚濁防止法などの法令、条例・協定よりも厳しいものです。
製油所や製錬所以外でも、休廃止鉱山における坑廃水の無害化処理を継続的に行っています。

休廃止鉱山の管理

JX金属は、所管する39カ所の休廃止鉱山のうち12カ所において、鉱山保安法に基づき、坑廃水処理を継続する義務が課せられており、JX金属エコマネジメントがその管理を行い、周辺環境の維持・回復を図っています。
休廃止鉱山管理の主な業務としては、坑内および堆積場等から出る重金属を含む強酸性の坑廃水を無害な水質にする坑廃水処理と、堆積場や坑道などの維持・保全です。
坑廃水は、坑内から湧き出る「坑水」と堆積場などの鉱山施設から排出される「廃水」からなり、休廃止後の鉱山に残る鉱石、その周辺の変質岩、堆積場に集められた選鉱廃滓等に雨水等が接触することによって絶え間なく発生するため、その処理は1日も休むことなく継続して行っています。

豊羽鉱山 本山坑廃水処理場の様子
花輪鉱山 坑道点検の様子
坑廃水処理を実施している休廃止鉱山

海洋汚染の防止

原油の海上輸送においては、国際海事機関(IMO)が定めたマルポール条約(油による環境汚染の防止処置や廃棄物の海洋投棄の禁止などを規定)を遵守することが求められています。
ENEOSグループでは、この条約の遵守にとどまらず、条約で認められている焼却灰の海洋投棄処分を行わずに持ち帰り、陸上処分するなど、海洋汚染の防止に努めています。

土壌汚染対策

ENEOSでは、製油所、油槽所およびサービスステーション等の社有地を中心に、土壌汚染および地下水汚染の可能性がある土地について、計画的な調査を実施しています。
汚染が発覚した場合は、その状況に応じて適切な対策を実施しています。
また、ENEOSグループ会社のNIPPOでは、土壌汚染対策法の施行前から、汚染浄化事業に取り組んでいます。

土壌汚染調査・対策実績(2018年度)

(費用:百万円)

  調査 対策
件数 費用 件数 費用
サービスステーション 116 220 39 767
油槽所 2 4 2 536
製油所・事業所等 9 10 0 0
合計 127 234 41 1,303
  • ENEOS

土壌汚染の公表物件(2018年度)

区分 所在地 調査結果 進捗状況
土壌 地下水
物質 倍率 物質 倍率
遊休地 愛知県 ベンゼン 4.80 - - 対策完了
遊休地 愛知県 ベンゼン 2.10 - - 対策中
  • ENEOS

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