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おきゃく、おことわり?

おきゃく、おことわり?

ボニー・ベッカー:文
ケイディ・マクドナルド・デントン:絵
横山和江:訳
出版社:岩崎書店  ISBN:978-4-265-06829-6
2010年9月発行 1300円+税

文のボニー・ベッカーさんは、絵本、児童書の作家。本作は、NYタイムズ紙のベストセラーに選ばれたほか、ゴールデン・カイト賞絵本部門賞、The E.B. White Read Aloud賞を受賞。クマとネズミの物語は、シリーズ化されています。本作が初の邦訳作品です。

絵のケイディ・マクドナルド・デントンさんは、絵本、児童書の作家、画家。1980年代より作品を発表し、海外での評価も高く、受賞作品も多数あります。主な作品に『おうちがふたつ』(明石書店)、『しゃっくり1かい1びょうかん-こどものためのじかんのほん』(福音館書店)などがあります。

訳者の横山和江さんは、児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動も行っています。訳書には、『サンタの最後のおくりもの』(徳間書店)、『グリーンフィンガー 約束の庭』(さ・え・ら書房)などがあります。

ココがいいね!

2020年は、ネズミ年ですね! そこで今回は、クマとネズミが主人公のお話をご紹介します。クスっと笑いながら優しい気持ちになれる、そんなお話です。暖冬とはいえまだまだ寒い日が続きます。暖かい家の中でゆっくり絵本を読んでみてはいかがでしょうか。

“クマ”の家には長い間、だれも訪ねるものがいませんでした。だから“クマ”はお客様なんて好きじゃないと思い込んでいて、玄関には、「おきゃく おことわり」のはり紙を貼っていました。そんなある朝、“クマ”の家に、小さな灰色の“ネズミ”がひょっこりと現れます。“クマ”は、玄関のはり紙を見せて“ネズミ”を追い払おうとしますが、なぜか“ネズミ”は全然あきらめません! ”クマ”はあの手この手の作戦を立てるのですが・・・。さて、“ネズミ”が“クマ”の家を訪ねてきた理由はなんだったのでしょう。

静かな暮らしを必死に守ろうとする“クマ”の奮闘ぶりや、思わぬところから顔を出す“ネズミ”の姿がユーモラスに描かれていて、ページをめくるごとについつい笑顔になってしまいますよ。徐々に変わっていく“クマ”の表情にも注目しながら読み進めてみてください。

ひとりの時間ももちろん大切ですが、誰かに話を聞いてもらったり、一緒に笑ったりする時間も素敵なものですよね。そんな心のふれあいの大切さに改めて気づかせてくれるお話です。みんなも“クマ”と“ネズミ”のように仲の良い友達が出来て、楽しい時を過ごせたら「いいね!」