第38回(2007年)
JOMO童話賞
【小学生以下の部 優秀賞】

きらきらぼうし作者:田村汐里

きらきらぼうし

 かがみの前に立つと、茶色のちょっとうすよごれたぼうしが、ありさの頭の上にのっていました。
「とてもよくにあっているわ。」
 と、おばあさんは言いました。
 ありさは、心の中で古いぼうしなんていやだなあと思いました。
「さあ、これをあなたにあげるわ。見たところ明日から学校なのに、ぼうしがなくてこまっている様子ね。これをかぶって学校に行きなさい。このぼうしは、本当にあなたにおにあいよ。」
 と言って、おばあさんはありさにぼうしをわたしました。
 次の日、ありさはおばあさんからもらったぼうしをかぶって学校へ行きました。みんなは、きれいな色のぼうし、リボンのついたぼうし、羽のついたぼうしをかぶり、とてもかがやいていました。  ありさだけが、茶色の古いぼうしでした。ありさは、自分のぼうしをはずかしく思い、さっと、つくえの中にしまいました。
 次の日も、そのまた次の日も、ありさは学校につくと、すぐにぼうしをしまいました。ありさは自分のぼうしと同じように、顔や体までもが、茶色でうすよごれているようにかんじていました。
 ある日のことです。となりの席のけんたくんが、えんぴつをなくしてこまっていました。
「これ、つかっていいよ。」
 と、ありさは、自分の一番好きなえんぴつをかしてあげました。
 そのときです。ピカッと何かが、つくえの中で光りました。
 給食の時間、あすかちゃんが給食をこぼしてないていました。ありさは、そのこぼした給食をきれいにかたづけてあげました。

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