第44回(2013年)
JX-ENEOS童話賞
【一般の部 最優秀賞】

こがね色の昼休み作者:竹田まどか

こがね色の昼休み

 席にもどってさっそくあけてみます。
 しっとりとだしのしみた、おいしそうなおいなりさんが三つ、紙に包まれていました。
「お、うまそうだな。」
 社長がのぞきこみました。
「おまけでもらったので、よかったらどうぞ。」
「そうかい。それじゃ遠慮なく。」
 社長がひと口でおいなりさんをほおばると、おなかが出ていて、もぐもぐしているようすが何かに似ています。
そう思ったらおかしくなって、いつもこわいと思っていたのに、すらすらことばが出てきました。
「知ってます? 田んぼの先のおにぎり屋さん、人気なんですよ。」
 おにぎり屋のおかみさん、つり目でほっそりしていたけど、シッポでもなかったかしら。
 窓の外からかすかに聞こえるこどもたちの歓声を聞きながら、クミはそんなことを考えます。
 どこかできつねが鳴いた気がしました。

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