原油価格・銅価格・為替レート

ENEOSグループの業績には、原油や銅などの資源価格、為替レートの変動が影響を与えます。
そのため、決算資料にはこれらの指標を記載しています。

主な指標と感応度

【主な指標】

原油価格
原油価格が上昇すると、油田の権益を有する石油・天然ガス開発事業セグメントと、原油の備蓄義務のために在庫を多く持つエネルギー事業セグメントが在庫影響により増益となります
銅価格
銅価格が上昇すると、銅鉱山の権益を有する金属事業セグメントが増益となります
為替レート
円安になると、円建てでの資源価格の上昇および輸出製品マージンの良化により全てのセグメントが増益となります

また、これらの指標が変動した場合の損益に与えるインパクトを「感応度」として記載しています(下図参照)。
詳細については決算資料をご覧ください。

【主な指標が損益に与える影響(感応度)】

指標 変動方向 変動項目 影響
ドバイ原油価格 上昇 エネルギー -~+
石油・天然ガス開発
在庫影響
銅(LME)価格 上昇 金属
為替レート 円安 エネルギー
石油・天然ガス開発
金属
在庫影響

ドバイ原油価格とは

世界の原油の取引市場においては、ドバイ・ブレント・WTIの3つが代表的な指標として使われています。
日本は輸入先の多くが中東(サウジアラビア、UAEなど)のため、ドバイ原油の価格が指標として多く使われます。 

ドバイ以外の指標原油

ブレント原油…
欧州市場の指標価格。北海油田から生産される原油で硫黄分が少なく軽質油であることが特徴
WTI原油………
米国市場の指標価格。テキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称。ブレント原油と同様に硫黄分が少なく、ガソリンや軽油などが多く採れる高品質油であることが特徴

⇒石油・天然ガス開発事業において、これらに基づいた取引もあるため、決算資料に指標として記載されることもあります。

銅(LME)価格とは

LMEとはロンドン金属取引所(London Metal Exchange)のことです。世界最大の非鉄金属取引所であり、LMEにて発表される銅価格が世界における取引の基準価格となっています。