個人投資家の皆様から、よく寄せられる質問を集めました。疑問はここで解決していきましょう。
※当コンテンツにおける主要事業の分類は2024年3月末時点のグループ体制をベースにしています
全般
- 資源価格や為替の変動は業績に影響するの?
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ENEOSグループの業績は、資源価格や為替の変動の影響を受けます。ただし、原油価格変動に伴う「在庫影響」の増減は、当社グループの実質的な収益の把握に直結するものではないので、注意が必要です。
さらに詳しく知りたい方は、「会計学(原油価格・銅価格・為替レート)」、「会計学(在庫影響除き当期損益/営業損益)」をご覧ください。
- 在庫影響って何?
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会計ルールに基づいた、在庫(棚卸資産)の評価による損益への影響のことをいいます。当社グループは、石油備蓄法に基づき、非常に多くの原油を備蓄しているため、期首から原油価格が大きく変動した期間では、期首に保有していた在庫による損益の影響(在庫影響)が業績上大きくあらわれます。この在庫影響は、実際のお金の動きとは関係がないため、「在庫影響」を除いた損益が当社の収益を理解する際に重要な指標となります。さらに詳しく知りたい方は、会計学(在庫影響除き当期損益/営業損益)をご覧ください。
- 石油は成熟産業だから、成長性は期待できないの?
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内需減少を背景に、石油関連の事業は成熟産業のイメージが強いかもしれません。当社グループは、「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」との両立を長期ビジョンに掲げ、既存の石油事業だけではなく、再生可能エネルギー・水素などの次世代エネルギーや、これを支えるインフラ/ビジネスネットワークに着々と布石を打っています。金属事業においても、次世代通信・端末などに用いられる最先端素材の供給で高いシェアを有しています。さらに詳しく知りたい方は、ENEOS学II、長期ビジョン、中期経営計画をご覧ください。
- 脱炭素への取り組み状況は?
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当社グループは、環境負荷の低い事業を強化・拡大することにより、2040 年における自社排出分のカーボンニュートラル達成を目指しています。また、「気候関連財務情報開示タスクフォース( TCFD )提言」に賛同し、これに沿った情報開示の拡充に取り組んでいます。最新の取り組み状況は、統合レポートをご覧ください。
- 過去の業績データはどこでみられるの?
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四半期別の決算資料は、決算短信・説明資料をご覧ください。過去の業績推移については、業績ハイライトをご覧ください。
- 株主還元に対する考え方は?
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ENEOSグループは、株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題として、安定配当の継続を掲げています。さらに詳しく知りたい方は、「株主還元(配当・自己株式の取得)」をご覧ください。
エネルギー事業
- 石油製品には何があるの?
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皆様の生活に身近なガソリン、灯油、軽油のほか、飛行機用のジェット燃料、ビルの暖房やボイラーに使われるA重油、船舶用や発電に使われるC重油、石油化学品の原料となるナフサなどがあります。意外なところでは、アスファルトも石油からできています。さらに詳しく知りたい方は、ガイダンス(石油)をご覧ください。
- 石油化学品って何?
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ペットボトルやプラスチック、合成繊維などの石油化学製品(最終製品)は、原油からつくられるパラキシレンやベンゼンなどの基礎化学品を原料としています。当社グループは、この基礎化学品を主力に、紙おむつの接着剤となる水添石油樹脂、合成ゴムの添加剤となる ENB (エチリデンノルボルネン)などの誘導品(中間製品)まで手掛けています。
- 国内の燃料油需要は減少していく見通しだけど、対策はしているの?
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これまでも生産拠点の再編など、国内の需要に合わせて製油所ネットワークの最適化を進めてきました。今後も、エネルギーの安定供給を大前提に、競争力の高い生産体制を維持すべく検討を続けていきます。また、ENEOSグループでは次世代の事業の柱となる新たな成長事業の育成についても積極的に取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方はENEOS学IIをご覧ください。
- どうしてENEOSがコインランドリーや買い物代行をしているの?
- サービスステーション(ガソリンスタンド)を起点とした次世代型エネルギー供給・地域サービス事業の一環です。当社グループでは、給油やカーメンテナンスなど既存のサービスに加え、お客様のライフステージに合わせて必要とされるサービスをトータルで提供するプラットフォームの構築を目指しています。
- 水素事業には取り組んでいるの?
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製油所では、石油製品をつくる過程で硫黄などの不純物を取り除くため、大量の水素を使っています。このため、水素を効率的に取り出す技術や安全に扱うノウハウを長年にわたり、蓄積してきました。2014年には国内第1号となる水素ステーションを開所し、大規模都市圏を中心に国内46か所(2021年8月末現在)で運営をしています。また、脱炭素社会の実現に向けて有望なCO₂フリー水素の調達を見据えた様々なプロジェクトにも参加しています。さらに詳しく知りたい方はENEOS学IIをご覧ください 。
- どのように電気をつくっているの?
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石油精製の過程で生じる副生ガスや重質油を有効活用して製油所で発電しているほか、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーを利用した環境にやさしい発電所を増やしています。
そこで発電した電気は自家消費(製油所内で利用)するほか、「ENEOSでんき」の販売などに使っています。
- 潤滑油ってどこで使われているの?
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潤滑油と聞くと自動車のイメージが強いと思いますが、実際には自動車以外にも、産業機械や船舶・鉄道などのほか、ご家庭にある冷蔵庫やエアコンなど、さまざまなところに使われています。
潤滑油のラインナップについて、さらに詳しく知りたい方は、ENEOSHPをご覧ください。
石油・天然ガス開発事業
- オペレーターって何?
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石油や天然ガスの開発は、リスクを分散させることを目的に複数の企業との共同事業として行うことが一般的です。このうち、計画立案・探鉱・開発作業遂行の中核的な役目を担う企業を「オペレーター」といいます。JX石油開発は、主に東南アジア地域において、オペレータープロジェクトを保有しております。さらに詳しく知りたい方は、JX石油開発HPをご覧ください。
- 石油以外の資源は生産していないの?
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JX石油開発は、原油だけではなく天然ガスも生産しています。生産量における原油・天然ガスの比率はおよそ1:2であり、主力は天然ガスとなっています。
- CO₂削減に貢献する石油開発があるって本当?
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CO₂ を油田に圧入することで、原油の増産とCO₂の排出削減を両立するCCS※1/CCUS※2という技術があります。JX石油開発は、アメリカの油田で CCS/CCUS技術による商業生産の実績があり、その知見をベースに東南アジアなど他地域での展開を検討しています。さらに詳しく知りたい方は、JX石油開発HPをご覧ください。
※1Carbon dioxide Capture and Storage: CO₂回収・貯留
※2Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage: CO₂回収・有効利用・貯留