ニュースリリース

2021年度

2022年1月 4日

新年にあたっての社長メッセージ(要旨)について

各 位

 
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 当社(社長:大田 勝幸)は、本日、新年にあたり、当社社長 大田 勝幸のグループ社員に向けた
動画メッセージを配信しましたので、要旨を下記の通りお知らせいたします。

                      
                    記

1.当社を取り巻く環境

 コロナ禍からの景気回復期待が高まる一方で、変化の激しいこの時代において、私たちは、新たな変
化から生じた新しい価値観を取り入れながら、さらに成長しなければならない。将来の情勢を正確に
予想することは大変困難だが、その中においても、今後、脱炭素・循環型社会への要請がますます高ま
り、デジタル化の流れが急速に進んでいくことだけは間違いない。当社グループの長期ビジョンもこ
のことを大前提としており、むしろ取組みのスピードアップが求められている。

2.第2次中期経営計画(2020~2022年度)と第3次中期経営計画(2023~2025年度)

 本年は、第2次中期経営計画の最終年度(2022年度)が始まる年であり、第2次中計の仕上げお
よび第3次中計を策定する重要な年である。当社はこの3年間を「長期ビジョンの実現に向けた変革
推進の期間」と位置づけているが、最終年度は「成長事業の育成・強化」と「基盤事業の競争力強化」、
この両輪でさらなる変革を推し進め、その成果をすべて第3次中計につなげていく必要がある。

(1)「成長事業の育成・強化」

  エネルギー、石油・天然ガス開発、金属事業において、将来に向けての新たな取り組みを進めてい
 る。これからは、これらの将来に向けた新たな取組みを、確実に企業価値向上に貢献するよう育成し
 ていくことが課題である。第3次中計においては、成長事業で手掛け始めたこれらの取組みをさら
 に進化させる必要があり、そのための具体策とその行動計画を作り上げるのが、次期中計策定年度
 である今年の大きなテーマになる。

(2)「基盤事業の競争力強化」

  資産や事業の見直しを進めているが、足元の業績や今後の石油需要減退を考えると、もっと強力
 にこれらの取組みを進める必要がある。基盤事業においてこそ、今までのやり方を是とせず、事業・
 商品・取引関係・仕事のやり方を抜本的に見直すことが必要であり、これらの改革がデジタル技術の
 活用と相まってさらなる競争力強化をもたらす。基盤事業の競争力をさらに磨き上げ、キャッシュ
 フローをしっかり稼ぎだすことが、ENEOSグループの将来を作り上げる基礎となる。

3.構造改革に向けての意識

 構造改革を進め、成長を続けるために、皆さんに意識してほしいことを3点申し上げる。

(1)「変革への挑戦」

  事業における変革を実現するためには、事業を推進する私たち自身の変革、すなわち、私たちの考
 え方やビジネスのやり方そのものの変革が重要である。仕事の進め方の変革による価値拡大がより
 一層求められていることを念頭に置き、常に挑戦を続けていこう。

(2)「スピードアップ」

  これから私たちが挑戦しようとしている新たな事業は、競争相手が必ずしも従来の同業者とは限
 らない。新たな分野で私たちが価値を提供する企業であり続けるためには、今まで培ってきた技術
 やノウハウ、顧客基盤、ブランド力などの強みを上手に生かしながら、他社に負けないスピードをも
 って、失敗を恐れずどんどん事業展開していくことが必要である。スピードを上げるためには、今の
 仕事を根本から見直し、場合によっては思い切ってやめてしまうこと、そして、外部のスピード感の
 ある企業のスタイルに学ぶこと、デジタルの力を最大限に利用することが重要である。変化の激し
 いこの時代においては、スピードの持つ価値は私たちが想像している以上に大きな競争力をもたらす。

(3)「成果へのこだわり」

  私たちは、今こそ、改めて自分の仕事の価値とその成果を問い直す必要がある。リモートワークの
 浸透により、皆さんは、仕事にかけた時間・プロセスよりも、その仕事が生み出す価値や結果をこれ
 まで以上に意識するようになったと思う。是非、成果へのこだわりをもって、自分がやっている仕事
 の中身に魂を込めてほしい。そして、新しい働き方を、自分の生活の充実とともに、仕事の充実・パ
 フォーマンスの向上につなげていただきたい。

 皆さんに意識してほしいこれら3点に加え、会社としては、社員一人一人が互いの多様性を尊重し、
認め合いながら、ともに活躍・成長することができる企業風土を作り上げていく。

4.最後に

 ESG、SDGsが企業経営の中で大きく注目されているが、今回のコロナ禍において経験したよ
うに、どのような環境でも、エネルギーや素材の安定供給を通じて、経済や生活を支え続けることが私
たちの最大の使命である。そして、将来、脱炭素・循環型の社会においても、私たちENEOSグルー
プが質の高いエネルギーや素材の安定供給を通して、社会のニーズにこたえ続ける企業であることに
変わりはない。
 気候変動への対応を「企業成長の制約」と考える時代は終わり、これからは「大きなビジネスチャン
ス」と捉える必要がある。新しい時代を作る大きな変化を、自分たちのビジネスチャンスとし、私たち
自身の成長につなげ、そして豊かな未来社会に貢献していこう。

                                           以 上