ENEOSリニューアブル・エナジーの地域貢献活動に携わる社員へ直撃インタビュー!
ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社は、再生可能エネルギー発電事業の開発、発電所の建設・運営を行っており、近隣地域で関係する方々と対話を重ね、様々な地域貢献活動に取り組んでいます。 今回、地域貢献活動に取り組まれている地域共創推進部の清水さん・木戸さん・三瓶さんにお話を伺いました。
―はじめに、ENEOSリニューアブル・エナジーはなぜ地域貢献活動に精力的に取り組まれているのでしょうか?
ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社(以下、ERE)は、2012年に再エネ専業の企業(旧社名:ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)としてスタートし、2022年からENEOSグループに仲間入りしました。創業当初は太陽光発電が主力事業でしたが、開発期間が長い陸上風力発電が徐々に増えてきました。その後、2010年代後半から、国の定める2050年カーボンニュートラルの実現や再エネ関連の目標を達成するため、洋上風力発電開発に注力してきました。
EREの事業は、地域の皆様からの賛同に支えられています。運転開始から20年以上にわたり地域の皆様に愛される発電所を目指し、また共に発展することを願い、当社では様々な地域貢献活動を実施しています。
現在は、地域共創推進部の計19名の社員を中心に、地域貢献・地方創生に取り組んでいます。

―EREのHPでは様々な取り組みが紹介されていますが、これらの取り組みはどのように企画・検討されているのでしょうか?
やはり地域のニーズに応えることが一番大切であると考えておりますので、地域の皆様の声や、自治体の政策の中に課題を見出し、地域に関わる皆様と意見交換しながら、具体的な施策に昇華させています。
当社は、企業理念において「再生可能エネルギーで世界を変える」ことを存在意義として掲げ、再生可能エネルギーの開発・運営・供給を通じ、幸福で安心した生活を営める持続可能な社会創りをリードしていくことを目指しています。この理念のもと、次世代向けの貢献策(ERE奨学基金、学習コンテンツ付ノートの無償提供、ランドセル購入費補助等)や、支援が届きにくい領域に特化した支援策(社会福祉協議会支援、衛生・防災・介護用品支援、民俗文化支援等)、地域のニーズに応えるために様々な取り組みを検討・実施しています。

―様々な取り組みをされている中で、地域共創推進部の皆さんはどのような時に達成感ややりがいを感じますか?
地域の抱える課題は、日本の未来そのものと考えています。再エネ設備は長期間継続するものであり、長い時間をかけて地域の皆様とともに信頼関係を築きながら地域を活性化していく仕組みを創っていくことをEREは目指しているため、まだ本当の意味での達成感は味わったことがありません。
一方で、地方の魅力を発見し、それを守り発展させていきたいという思いと、長期的な視点でその地域の一市民であるような意識を持って取り組んでおりますので、私たちの活動に賛同頂ける方と出会い、好意的な意見を頂けたときは非常にやりがいを感じます。

―地域貢献活動を通じて地域の方々とお会いする機会が多いと思いますが、どのような交流がありますか?
地域共創活動の一環として実施している芸術活動イベントやフィールドワークでは、社員だけでなく、講師や学生にも参加頂いて地域の方々と交流しています。特にそういった場ではフラットなコミュニケーションが生まれるため、様々なお話をお伺いすることができ、再エネの取り組みに関するご要望やご相談を受けることもあります。今後はENEOSグループ全体を巻き込んで新しい活動を実施していきたいと考えています。


―他社と共同で取り組んでいる施策もあるとお伺いしたのですが、どのようなものでしょうか?
様々な地域の方々とお話しするなかで、特産品の販売についてご相談を頂いたことがあり、
ENEOSグループでは食料品を販売するネットワークがないことから、三越伊勢丹様へお声がけし、2025年5月より三越伊勢丹様と共同で地域産品の商品開発、販路拡大を通じて地域活性化を目指す取り組みを開始しました。これは再エネ事業者として初めての試みであり、第一弾として、秋田県八峰町の高品質で希少なブランド椎茸の商品開発に取り組んでいます。
また、地域の方々のお話を伺う中で、いずれの地域にも共通する大きな課題として人手不足が挙がっています。ERE社員が参加した災害復興ボランティアにおいても人手が足りていないのが現状です。今後、社員の学びと地域貢献を両立させる仕組み作りを進め、ENEOSグループのコーポレートブランディングやCSRにも生かしていきたいと考えています。
―EREが築きあげてきた地域とのつながりや取り組みが、今後もさらに広がっていきそうですね。
既に実施している施策をさらにバージョンアップさせていきたいと考えています。例えば全国各地の小学校に無償提供している学習コンテンツ付ノートの取り組みについて、異なる地域に住む小学生の交流のきっかけにできないか現在検討しています。
また、制作物に関連して、発電所が所在する地域のおすすめスポットを紹介する「るるぶ特別編集~自然エネルギーのあるまちへ~」をJTB様とタイアップし、制作しました。こちらは地域の皆様にご協力いただき、通常のガイドブックにはないマニアックな情報を多数掲載しており、読んでいただいた方に大変好評いただいています。
―最後に、EREの地域貢献活動の今後の展望についてお聞かせください。
これまでの地域貢献活動は、再エネ開発の手段としての側面が強くありましたが、新しい方針では、地域と共生する再エネ開発を目的とし、地域の期待を大きく超え、満足度を高めることを目標としています。
積極的に地域と共生する姿勢を明確に打ち出し、地域での活動実績を積み重ねていくことで、再エネの開発だけでなく、地域ビジネスの横展開につなげていきたいと思います。
また、地域の皆様の不安や懸念に共感し、寄り添い、コミュニティの新たな一員として、長期にわたり信頼関係を築き、社員のモチベーションやエンゲージメントの向上にもつなげていきたいと考えています。
今後、ENEOSグループ各社との連携を強化し、より大きくポジティブなインパクトを生み出すことができるよう取り組んでまいります。
今回のインタビューでは、EREの地域貢献に関する様々な取り組み、地域貢献に携わる社員や地域の方々の思い、今後の展望についてお伺いしました。今後もEREの取り組みに注目し、情報発信していきます!