本記事では、ENEOSの「女性運転員が安心、元気に活躍できる環境作り」を取り上げます。ENEOSでは年に1度、全国の製油所・製造所の若手女性運転員交流会を開催しています。第1回は、1月に行われた「2025年度女性運転員交流会」の気になる中身をレポートします。
この記事の目次

2026年1月、東京・大手町のENEOS本社の会議室には全国の製油所・製造所で働く若手女性運転員が集まりました。「2025年度女性運転員交流会」の参加者たちです。普段は皆、同一の制服で働いていますが、この日はカジュアルな私服での一日となりました。
運転員とは製油所で石油精製装置を運転する職種であり、安全・安定運転を担う最前線の業務。かつてはほぼ全員が男性でしたが近年は女性が増えています。直近10年間で女性運転員の数は約10倍になっています。
運転員の業務は、重たいバルブを回したり何かと力のある男性向けの仕事と思われがちですが、近年では、女性運転員でも操作しやすい設備が導入されたりと改善が進んでいます。一方で、女性運転員自身がキャリアや業務上の課題を認識し、気づきを得られるよう、意識面での対応も重要になります。そこで、ENEOSでは、同じ業務に取り組む仲間たちと横のつながりを築く場として、年に1度、女性運転員交流会を実施しています。
今回は各製油所から25人の運転員が参加しました。
先輩運転員のリアルな体験談に“没入”

今回の交流会では、昨年度の交流会後に実施した参加者のアンケートの結果とその後の対応が紹介された後、人事部から妊娠・出産期や育児期の女性従業員を対象とした育児と仕事の両立支援制度について、詳しい説明がありました。
さらに、女性でも使いやすい設備や道具の紹介など、女性が活躍しやすい環境作りの活動報告が各製油所代表者から行われました。
続いて、先輩女性運転員が登壇。デスクワークでは得られない経験ができる運転員業務の魅力や、昼勤・夜勤を含む4日間サイクルの勤務体制を活かしたワークライフバランスの実践法、男性との体力差をカバーする作業上の工夫、運転員として持つべき心構えや仕事に対する姿勢などについて、時折ユーモアも交えながら自身の体験を語りました。
リアルな体験談に参加者全員が真剣に耳を傾け、中には熱心にメモを取る人も。講演後の質疑応答でも、「OJT(On the Job Training)の真っ最中でいろいろ覚えることがあって大変です。どのように取り組んでいったらいいですか?」との質問に対し、先輩運転員が「とにかく先輩についていって仕事を覚えること。そして、分からないことがあったらその場で確認すれば、先輩も優しく教えてくれると思います」とアドバイスを送るなど、活発な質疑応答が行われました。
女性目線で現場の危険対応を熱く議論

その後は、グループに分かれてディスカッションを実施。「ENEOSの運転員の女性比率が増えた世界」「安全意識の向上について考える」などをテーマに、熱い議論が交わされました。
ディスカッションの後は各グループの代表者が成果を発表。体格差から保護具の標準サイズが合わないなど、女性目線での現場の危険やそれにどう対応するかについて意見が出され、他の参加者も納得・同感の表情でした。
最後に、交流会を見守った人事部副部長 HRBP※(製造)の高尾さんが挨拶に立ち、参加者にメッセージを送りました。
「今日は皆さんに建設的で具体的な意見をたくさん出してもらい、より良い環境へと変えていける自信が持てました。交流会で得た他の製油所の情報は皆さん自身の学びにし、職場で活かしてください。女性運転員の皆さんがより活躍できるような環境作りをはじめ、今後も会社をさらに良くしていくために力を貸してください」
※HRBP:Human Resource Business Partnerの略。
「改善点見つけた」「他の参加者の発想が刺激に」各々の成果
交流会を終えた参加者からは、「他の製油所の発表で取り入れたいと思う改善事例を見つけることができた」「先輩運転員の話を聞いて、自分の将来が想像しやすくなった」「グループワークでは、自分では思いつけないような発想が出てきて刺激になった」などの感想が寄せられました。
交流会の準備・運営に当たった製造部操業管理1グループの石井さんは会を振り返り、「ENEOSでは女性運転員へのアンケート調査を通して課題を抽出し、毎年の交流会ではその時々の需要に沿ったプログラムを検討しています。交流会後のアンケートでも業務のモチベーション向上や不安の解消につながったというコメントを得ており、交流会の開催が女性運転員の活躍や定着に貢献していると考えています」と評価しました。
第1回のサマリー
この記事では、1月に開催されたENEOSの女性運転員交流会の様子や、参加者の反応などをレポートしています。次回の記事では、ENEOSの女性運転員が活躍しやすい環境を目指すインフラや制度の整備、意識改革などへの取り組みをご紹介します。お楽しみに。
→第2回に続く


