本記事では、ENEOSの「女性運転員が安心、元気に活躍できる環境作り」について取り上げます。第2回は、製造部・人事部合同の「女性活躍推進プロジェクト」に基づいた各製油所の取り組みや、女性のライフステージに寄り添ったENEOSの子育て支援制度、ENEOSが女性運転員に期待することなどについてお届けします。
この記事の目次
近年は、社会や企業の大胆な構造変化がダイバーシティを加速させています。例えば、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)のビジネスへの導入が進み、アメリカの大手IT企業がAIで代替可能な事務職などの採用を停止するなど、組織や人材のあり方を見直す動きが広がっています。
ホワイトカラーの需要の先細りを見越して、日本でもAIの手が届きにくい個別性の高い現場作業職や職人への注目が高まっています。企業に女性活躍に関する情報公開を義務付けた改正女性活躍推進法の成立などを受け、技能工、運転士、パイロットといったかつては男性がほとんどだった職場への女性の進出も目立ちます。
製造・人事共同の「女性活躍推進プロジェクト」

ENEOSの製造現場の最前線で活躍する運転員も、ここ10年ほどで女性が大きく増えました。そこで、ENEOSでは製造現場での女性の働きやすさ向上を目指して2019年度に製造部・人事部合同の「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げ、インフラ環境の充実、職場風土の改革、女性の積極採用を軸に多角的な取り組みを進めてきました。
全国の製油所では既に、女性用トイレや休憩室の設置・改装、設備や工具の改善による作業の省力化、ダイバーシティに対応した機能的で体型カバー効果のあるブルゾンタイプの作業服へのデザイン変更などが行われています。その上で、今後は設備面・環境面等の整備基準をまとめたガイドラインの更新などの制度改正、さらには、男性従業員を含めた組織全体の意識改革に注力していく考えです。
事業所内保育所や保育補助で育児をアシスト
若い女性運転員も多く、職場に定着し、能力を発揮して活躍してもらうには、妊娠や出産、子育てといった様々なライフステージに寄り添う会社の支援が欠かせません。
政府が推進する育児と仕事を両立する取り組みとしては、男女ともに育児期の柔軟な働き方の実現を目指す「改正育児・介護休業法」や、妊婦や育休取得者、時短勤務者への給付を手厚くする「改正子ども・子育て支援法」などがあります。
ENEOSでは、これらに加えて独自の取り組みとして、事業所内保育所の設置や契約業者による保育補助など育児支援サービスを提供しています。さらに、子育ての先輩従業員の「育児休業体験談集」を作成し、職場の理解と支援を得ながら育児と仕事を両立した経験の共有と、キャリア意識の醸成を図っています。
「女性だからと特別視せずに働ける職場」目指す

こうした取り組みを通してENEOSが目指しているのは、「属性を問わず働きやすい職場」です。
とはいえ、男性ばかりの現場に一人で入っていくことに最初は不安を感じる女性も少なくありません。そういう時に機能するのがENEOSのサポーティブな職場環境とOJT制度です。ENEOSでは配属後、個別にOJTトレーナーがつき、製造現場における技術・技能の習得を支援します。
ある女性運転員は「入社時にはベテランの男性従業員が教育係になり、仕事を丁寧に教えてくれ、休憩時にも私に声をかけて自然と仲間の輪に加われるよう配慮してくれた。おかげで、業務で悩むことや疎外感を感じることはなかった」と話してくれました。
さらに、女性運転員の人数が増えてきたことにより、製油所単位で女性同士の交流の場を設けたり、女性専用の掲示板を作ったりといったネットワークも形成されつつあるようです。第1回の女性運転員交流会もその取り組みの1つです。
女性活躍推進が、皆が働きやすい職場作りの起点に

女性活躍推進プロジェクトの推進役の一人、製造部操業管理1グループの石井さんは、「女性の気づきをきっかけに改善された設備や工具類は男性からも好評です。女性活躍を目指す活動が、性別を問わず、誰もが働きやすい職場作りの起点となっています」と指摘します。
さらに、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の一環として多角的な視点が入ることで、職場の業務効率化や従業員のエンゲージメント向上につながります。日本では労働人口が減少する中で、ENEOSの優秀な人材確保の一端を担っていきたいと思います」と女性運転員の増加、活躍に向けた取り組みへの意欲を語りました。
第2回のサマリー
この記事では、ENEOSの製造現場での女性の働きやすさ向上を目指す“女性目線”の様々な取り組みについてご紹介しました。インフラ環境や女性のライフスタイルに寄り添った支援制度の整備が着々と進んでおり、女性の気づきは男性も含めた従業員全体の働きやすい環境作りに役立っています。


