
講習編では、講習会で学んだ安全運転やエコドライブのポイントを紹介しました。実習編では、インストラクターの指導のもと、講習会の内容を受講者が実践してみた結果をご紹介します。講習前後で同じコースを運転し、燃費を比較したところ、受講者全員が燃費を改善しました!
この記事の目次
気を付けるポイントは3つ!
1. 「ゆっくり発進・ゆっくり加速」
2. 「惰力(だりょく)走行の活用」
惰力走行とは、エンジンの力を使わず、車が持つ運動エネルギーだけで走行する方法です。通常、アクセルを離し、ギアをニュートラルにして車の慣性を利用します。
3. 「波状運転をしない」
波状運転とは、加減速の多い運転のことです。ノンエコドライブともいいます。
実習風景
3つのポイントを意識していざ実習へ!
慎重なブレーキ操作!
結果
今回の講習会に参加したタンクローリー乗務員9名のデータがこちらです。エコドライブを実践することで、受講前と比較して全員に明らかな燃費向上が見られました。
参加者インタビュー
実際に講習会に参加されたお二方に、今回の講習会の感想をお伺いしました!
菱華運輸株式会社水島支店
20代男性・入社5年目
今回の講習会では、アクセルワークに気を付けることで燃費を向上させられるというご指導をいただきました。走り始めは緩やかに加速することが大切で、ある程度の勢いがついたら惰性で走行することで燃料を節約できると教わりました。小さなことに気を付けることが、効果的ということを学ぶことができ、非常にためになる講習会でした。
菱華運輸株式会社水島支店
30代男性・入社6年目
1回目通常走行をした時と2回目に講師の方から頂いたアドバイスを生かして省エネ走行を行った時とでは明らかな数値の違いが出たのでとても驚きました。今まで、アクセルの踏み方や惰性で走るということを考えたことがありませんでした。しかし、今回これらに気を付けて運転するだけでこんなにも燃費が変わることがわかったので、今後もこの方法を実践し続けたいと思います。
講習会実施背景
「エコドライブが、①環境にやさしい ②安全運転に繋がる ③経費削減効果の一石三鳥であることをメッセージとして伝えるようにしています。」と講習会担当者は語ります。
タンクローリーは、社会に欠かせない燃料を運搬しますが、燃料は危険物であるため、その取り扱いには慎重さが求められ安全運転は絶対です。そして、CO₂排出量削減に向け、燃料を生産するENEOSと、走行時に燃料を消費する輸送会社の協力も必須です。
ENEOSと輸送会社は共同でエコ&セーフティドライブ講習会を今後も開催していきます。
表彰式
講習会終了後、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団認定エコドライブ講習の修了証が受講者へ授与されました。
まとめ
今回のエコ&セーフティドライブ講習会を通じて、受講者は安全運転やエコドライブの技術を学び、実践した結果、全員が燃費向上を達成しました。「ゆっくり発進・ゆっくり加速」「惰力走行」「波状運転をしない」という3つのポイントの意識づけだけで大きな効果が得られることに、受講者全員が驚いていました。
これは何もタンクローリーだけにとどまる話ではありません。皆さんもぜひ、日常の運転で3つのポイントを意識いただければ幸いです。