目指す姿
カーボンニュートラルの実現に向けた私たちの挑戦が始まる
私たちの便利で豊かな暮らしは、常に地球との共存の中にありました。エネルギーと素材は、人類の生活の基盤であり活力です。しかし、地球温暖化や気候変動が、すべての生命環境を脅かす事態を引き起こしており、カーボンニュートラル社会の実現は、今を生きる世代の使命であり、未来への約束となっています。
ENEOSグループは、エネルギーと素材の安定供給を通じて人々の暮らしを支えてきました。その私たちだからこそ、エネルギートランジションやサーキュラーエコノミーをリードし、カーボンニュートラル社会に向けた変革を起こす意義と使命があります。国内最大規模で日本の一次エネルギーの約15%を担う私たちの変革は、日本社会全体の変革に大きく寄与することは間違いなく、そして、その変革の道筋を示したのが「カーボンニュートラル基本計画」です。
ENEOSグループは第4次中期経営計画と合わせて、「カーボンニュートラル基本計画」を改定し2025年5月に公表しました。
今以上に、エネルギーと素材のメインプレイヤーへ
カーボンニュートラル基本計画の策定にあたり、ENEOSグループの長期ビジョンに基づいてカーボンニュートラル指針を策定しました。
ENEOSグループ長期ビジョン
ENEOSグループは「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」との両立に向けて挑戦します。
ENEOSグループ カーボンニュートラル指針
当社の排出削減に向けた対応を進めると同時に、生物多様性等の社会課題に配慮しながら、エネルギー・素材両分野のトランジションおよびサーキュラーエコノミーに資する取組みを推進します。
国や社会と共に、カーボンニュートラル・循環型社会を実現するため、ENEOSグループは、S+3E※の原則に基づき「明日のあたり前」を創り続けます。
S+3Eとは安全性(Safety)を大前提として、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時に実現する考え方のことをいいます。
当社は、時代とともに変わりゆくお客様と社会のニーズに応え、必要とされるエネルギー・素材を確実にお届けできるよう、複数の社会シナリオに備えた取組みを合理的に推進します。
カーボンニュートラル基本計画で掲げた私たちの目標は、2050年度のカーボンニュートラル社会の実現です。これに向けて、2040年度までに2013年度比で温室効果ガスの排出を73%削減し、2050年度までに自社排出分のカーボンニュートラルを達成します。
エネルギーの未来
エネルギーの未来に対して不確実性が高まっている
これまで、世界はパリ協定をはじめとする国際的な枠組みのもと、脱炭素社会の実現を目指して取り組みを進めてきました。パリ協定では、気温上昇を産業革命前から1.5℃以内に抑えるという目標が掲げられ、各国が温室効果ガス削減に向けた具体的な行動計画(NDC:国が決定する貢献)を策定しました。
一方で、昨今の温暖化対策を巡る情勢は複雑化し、不確実性が高まっています。温暖化の進行は依然として深刻であり、戦争・紛争などの地政学的リスクの拡大などによる国際協調の鈍化が懸念され、カーボンニュートラルの実現に向けた道筋の不透明感が漂っています。
このような状況下で私たちはエネルギーの未来について複数のパターン(社会シナリオ)を想定し、様々な未来に柔軟に対応する準備を進めています。どのような未来が訪れても「エネルギー・素材の安定供給」を実現するために、ENEOSグループ全員で一丸となって推進してまいります。

ターゲット
ENEOSグループの温室効果ガス排出削減だけでなく社会の温室効果ガス排出削減に貢献する
2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて私たちENEOSグループとして2つの目標を掲げました。
1つ目はENEOSグループが排出する温室効果ガスの排出削減目標(Scope1+2)です。私たちは日本政府の目標に合わせ2050年 自社排出分のカーボンニュートラルの実現と、それに向けた2050年までの段階的な目標を設定しました。
2つ目は社会の温室効果ガス排出削減への貢献目標(Scope3)です。カーボンニュートラル社会の実現には、私たちが排出する温室効果ガスの排出削減だけではなく、私たちが提供する製品から発生する温室効果ガスを削減することが不可欠です。社会の温室効果ガス排出削減に貢献するために、エネルギー・素材のトランジションおよびサーキュラーエコノミーの推進に関する目標を設定しました。
ENEOSグループの温室効果ガス排出削減目標(Scope1+2)
2040年度 自社の温室効果ガス排出量(Scope1+2)を73%削減
2050年度 自社排出分のカーボンニュートラル実現
2050年度 自社排出分のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年度、35年度、40年度、50年度の4段階で排出削減目標を設定しました。

社会の温室効果ガス排出削減目標(Scope3)を設定
2040年度 CI低減や削減貢献量・循環資源利用量の拡大を推進
2050年度 社会全体のカーボンニュートラル実現
エネルギー・素材のトランジションに関して、供給エネルギーのCI(炭素強度)や削減貢献量(エネルギー・素材)を目標に設定し、サーキュラーエコノミーの推進に関して、循環資源を活用した製品の供給拡大に向けた目標を設定しました。

供給エネルギーのCI(エネルギー供給量(MJ)あたりのCO₂排出量(g)の指標)については、今後SSBJ(サステナビリティ基準委員会)気候変動関連基準の適用を考慮の上、必要に応じて変更
削減貢献量は、GXリーグの指針に基づき経済産業省の分野別技術ロードマップに整合する排出削減施策を対象に推算
ナフサクラッカー由来の製品生産量に対するグリーンケミカルの製品比率
ロードマップ
社会におけるエネルギー・素材のトランジションに備えるため、私たちENEOSグループではトランジション領域を5つに分類しました。
トランジションは、コストや資源調達の容易さ、価格転嫁の容易さなどを踏まえて、安定したエネルギー・素材供給とともに段階的に推進していきます。
私たちは社会のトランジションに対応し、今以上のエネルギー・素材供給のメインプレイヤーとなるために、トランジション領域それぞれに対して、これまでに培った経験と実績などの強みを活かして、トランジションをリードしていきます。
