エネルギーのENEOSが、なぜ森林や農地に取り組むの?森林由来クレジット編【エネゴリくんのぎもん】
ENEOSといえば、サービスステーション(ガソリンスタンド)やエネルギーの会社というイメージが強いですよね。でも実は、森林や田んぼなど、自然の力を活かした取り組みも進めています。「エネルギーの会社なのに、なぜ森や田んぼに?」エネゴリくんも少し首をかしげます。その理由は、ENEOSグループがめざす2050年度カーボンニュートラルの実現にあります。ENEOSグループは、まず自らの温室効果ガス排出量を減らすことを優先して進めています。そのうえで、森林がCO₂を吸収する力や、農業の工夫によって温室効果ガスを減らす取り組みなど、エネルギー事業だけでなく、こうした自然を活かした取り組みにも挑戦しながら、カーボンニュートラルの実現をめざしています。
この記事の目次
カーボンニュートラルには「減らす」と「吸収・抑える」の両方が大切

『カーボンニュートラル』とは、温室効果ガスの排出量をできる限り減らしたうえで、それでも残る排出量を吸収・削減する取り組みによって差し引き、全体として排出量を実質ゼロに近づける考え方です。ENEOSグループでは、省エネルギーの推進や低炭素なエネルギーの開発・供給などを通じて、自社の排出削減を進めています。しかし、すべての排出をゼロにすることは簡単ではありません。そこで力を入れているのが、森林によるCO₂吸収や、水田から発生するメタンの抑制といった自然の力を活用した取り組みです。こうした取り組みによって吸収したCO₂の量や、削減した温室効果ガスの量は、一定のルールに基づいて数値化することができます。これを「カーボンクレジット」と呼びます。日本には、その効果を国が認証する「J-クレジット制度」があります。森林整備によるCO₂吸収や、水田におけるメタン排出削減などの成果がJ-クレジットとして認められています。企業活動では、排出削減の努力を重ねても、どうしても削減が難しい排出が残る場合があります。そうした排出を差し引くために、J-クレジットを活用する考え方を「オフセット」といいます。ENEOSグループは、自らの排出削減を着実に進めるとともに、森林や農地を活かした活動にも取り組みながら、2050年度のカーボンニュートラル実現をめざしています。
森林を育てることが、CO₂を吸収する力になる

森林を守ることは、地域を守ることにもつながります。森林には、CO₂を吸収するだけでなく、雨水を蓄えて水源を守ることや、土砂災害の防止、多様な生きもののすみかになるなど、私たちの暮らしを支える大切な役割があります。こうした役割を維持するためには、森林を適切に手入れすることが欠かせません。例えば、混み合った木を間引く「間伐」や、植林、下草刈りなどを行うことで、木が健やかに成長し、CO₂を吸収する力を保つことができます。ENEOSグループは、自治体や森林組合、林業公社などの森林所有者・管理者と連携し、こうした森林整備を支援しています。また、森林が吸収したCO₂をJ-クレジットとして創出・活用する取り組みを進めています。この取り組みは、地域の森林整備・管理を継続的に支え、森林が持つさまざまな価値を未来につないでいくことにもつながっています。
田んぼの水管理で、メタンを抑える

自然の力を活用した取り組みは、森林だけにとどまりません。ENEOSグループは、農業分野でも温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。その一つが、水田から発生するメタンの抑制です。メタンはCO₂よりも温室効果が高い温室効果ガスとして知られています。稲の生育途中で、いったん田んぼの水を抜いて土を乾かす「中干し」という方法があります。この中干しの期間を適切に延長することで、土壌の中に空気が入りやすくなり、メタンの発生を抑えることができます。また、土壌に酸素が届きやすくなることで根の発達を促し、稲がしっかりと根を張ることで、収量や米の品質確保にも役立つとされています。ENEOSグループは、農業関係者の皆さまと連携しながら、このような農業由来J-クレジット創出の取り組みを進め、温室効果ガスの削減と持続可能な農業の両立を目指しています。
【まとめ】エネルギーを支えてきたENEOSだからこそ、地域と未来をつなぐ
ENEOSグループは、長年にわたりエネルギーの安定供給を通じて、全国各地の暮らしや産業を支えてきました。だからこそ、カーボンニュートラルの実現に向けても、社会全体の変化を支える責任があると考えています。森林や農地に関する取り組みは、自らの温室効果ガス排出量の削減を着実に進めたうえで、どうしても残る排出に対応するための選択肢を広げるものです。同時に、地域の森林整備や持続可能な農業を支えることにもつながっています。エネゴリくんも、なぜENEOSグループが森林や農地に取り組んでいるのか分かったようです。エネルギー企業であるENEOSグループが、地域の皆さまと力を合わせ、森林や農地の力をカーボンニュートラルの未来につなげていく。そんな明日のあたり前をめざして、ENEOSグループはこれからも挑戦しつづけます。


