INSPIRE TOKYO 2024 WINTERにブース出展 堀田茜さんが公開収録を実施〈後編〉

2024.12.4
カーボンニュートラル
ENEOSホールディングス 広報部

 11月30日から12月1日、代々木公園イベント広場(東京・渋谷区)にて2日間にわたり開催された「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2024 WINTER ~Best Music & Market」に、当社はブース出展しました。ブースでは、廃食油などのバイオマス資源を原料とする次世代の持続可能な航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」製造についての取り組みを、イベント来場者に広く知っていただくための体験コーナーを用意しました。

この記事の目次

廃食油から航空燃料を製造?!

廃食油回収用のリターナブルボトル。広い口径で、油が注ぎやすい形になっている

 ブースで紹介したのは料理を作る上で必要となる「油」を、次世代航空燃料に再利用する取り組みです。従来のジェット燃料に比べ、約60〜80%のCO2排出削減が期待できるSAF。その原料となる廃食油の調達に向けた仕組み作り(サプライチェーンの構築)を行っております。

 航空の分野でもカーボンニュートラルに向けた取り組みが進められており、日本では、2030年から石油元売会社に対して、供給するジェット燃料に対し10%のSAFを混合させることが義務付けられる見込みです。当社では、和歌山県にてSAF製造プラント建設を計画しており、原料調達・製造・販売まで一貫した、国内最大級の供給体制を確立することを目指しています。

 そこで実際にイベント来場者に向けて、どのような工程を経て、SAFが生産されていくのか、クイズに答えてもらいながら、その仕組みを解説させていただきました。現在、東京都内のイトーヨーカドー・ヨーク様の各店舗では、使用済みまたは賞味期限が切れた食用油を専用ボトルで回収しています。廃食油は、連携する廃食油回収企業様にて回収され、不純物除去などを行った後に、SAFの原料として再利用されていきます。

 ブースに足を運んでくださった来場者に、この取り組みについての感想を聞いてみると、「こういった取り組みがあること自体を知らなかったです。家で揚げ物する時、油の処理が面倒だったんですけど、これなら温度が下がるのを待って、専用ボトルに移し替えるだけ。それが飛行機の燃料として再利用されていくのは素晴らしいことですね」と話してくださいました。

エネゴリくんも来場

ブースで配布したエネゴリくんグッズ

  また当社のキャラクター・エネゴリくんがブースに姿を現すと、来場者はうれしそうにコミュニケーションを図っていました。中には、幼少期に「エネゴリくんと写真を撮ったことがあるんです」と言いながら、大人になって再びエネゴリくんと記念写真を撮影していた方もいらっしゃいました。冬の入り口をうかがうような寒空の下でイベントは時間が進んで行きましたが、参加する来場者はさまざまな情報に対し熱心に耳を傾けていました。

皆さん、エネゴリくんに会えてうれしそうでした
当社公式XアカウントかInstagramアカウントのどちらかをフォロー&リポストしていただくことでグッズを配布する試みも実施しました

 SAFに関する世間の認知度はまだまだ低く、航空分野でカーボンニュートラルを実現するためには、使用済食用油が多く回収されることが必要不可欠となってきます。当社のSNS(X・Instagram)ではこういった活動も逐一お伝えしております。

文/中山洋平