ENEOS VOICE「タンクローリー配送 (前編:仕組みと工夫 )」今日のあたり前を支える社会インフラの仕事の舞台裏
私たちがあたり前に使っているガソリン。その裏側では、天候や道路状況、需要の変化を先回りしながら、安全に届けるための工夫と判断が積み重ねられています。日常でも、災害時でも、社会インフラを支え・守る仕事の最前線についてENEOS販売企画部の小口丞太郎さんと中山明音さんにお話し頂きます。ニッポン放送の朝の顔、ラジオパーソナリティの上柳昌彦さんによる担当者へのインタビュー第2弾の前編をお届けします。
※「ENEOS VOICE」は、音声でENEOSグループの事業やビジョンなどをお伝えするコンテンツです。
文字を読むのはちょっと…という方もお気軽にぜひお聴きください。
この記事の目次

・上柳 昌彦(うえやなぎ まさひこ)さんのプロフィール
1981年4月にニッポン放送入社。1983年から「オールナイトニッポン」月曜2部を3年間担当。さらに、タモリ、笑福亭鶴瓶、テリー伊藤らのアシスタントとして活躍。定年退職後も、ニッポン放送の早朝番組『あさぼらけ』のパーソナリティを務める。他局への出演も増え、局の垣根を超えた “ラジオの人”として活躍中。
・小口 丞太郎(こぐち じょうたろう)さんのプロフィール
1998年生まれ、奈良県天理市出身の27歳。2021年、野球部の選手としてENEOSに入社、引退後は販売企画部に配属。現在6年目。安全管理担当として事故低減活動に従事。趣味は「映画・ドラマ鑑賞」、座右の銘は「安全・安定供給」、自分だけのこだわりは「スナック菓子は開封した日に食べきる」
・中山 明音(なかやま あかね)さんのプロフィール
2002年生まれ、香川県三豊市出身の23歳。2025年、新卒としてENEOSに入社、販売企画部に配属、運賃契約の管理、配送の効率化を担当。部門の広報宣伝も兼務。卒論のテーマは「安部公房」。趣味は料理と珈琲とカメラとスキューバダイビング。死ぬまでにやりたいことは、コストコのサーモンにかぶりつく
タンクローリー配送を支えるENEOSの2人


上柳:ラジオパーソナリティーの上柳昌彦です。普段はニッポン放送の早朝番組『あさぼらけ』を10年担当しております。この時間帯は、何人かはラジオネームがすぐに思い浮かぶタンクローリーのドライバーさんがたくさんいらっしゃいます。今回は、そのようなサービスステーションにガソリンや灯油などを運ぶタンクローリーのお仕事に注目していきたいと思います。業界では「ローリー」と言うそうですが、ENEOSのタンクローリーの配送にはどのような特徴があり、どのような工夫がなされているのかを伺っていきたいと思います。
上柳:今回のゲストは、ENEOS株式会社販売企画部の小口丞太郎さん、そして同じく販売企画部の中山明音さんです。よろしくお願いいたします。
小口、中山:よろしくお願いいたします。
上柳:少しお二人のプロフィールをご紹介いたします。まず、小口さんは2021年にENEOSに野球部の選手として入社され、都市対抗野球などでキャッチャーとしてご活躍されました。背番号は23番でした。現在は野球部を引退され、販売企画部でお仕事をされています。多摩川沿いにグラウンドがありますよね。
小口:あります。河川敷のきれいな人工芝のグラウンドで、毎日練習していました。
上柳:続いて中山さんは、2025年にENEOSに入社され、販売企画部に配属されたということですね。よろしくお願いいたします。
中山:よろしくお願いいたします。
上柳:では、まだこの収録時点では後輩がいないということですね。
中山:そうですね。
上柳:先ほど少しお話ししましたが、卒業論文は安部公房について書いていたとのことです。そして今は、ENEOSの販売企画部でお仕事をされているということです。お二人に伺いたいのですが、販売企画部というのは、我々素人には少し分かりにくいのですが、具体的にはどのようなお仕事をされているのでしょうか。まず、小口さんにお話を伺いたいと思います。
小口:はい。私たちが所属する販売企画部は、ガソリンや軽油などの、自動車をはじめとするモビリティや機械などの燃料となる石油製品の販売を主に担当している部署です。その中で陸上配送を担当しているのが、私たち配送企画グループです。私は安全管理を担当しており、全国にある輸送会社の皆様がサービスステーションなどに円滑に配送できるよう、ENEOS支店の営業担当者と連携し、事故やトラブルなどへの対応にあたっています。
上柳:運送会社があり、そこにドライバーさんがいて、その方々がラジオのリスナーさんだったりするということですね。なるほど。いつもお世話になっております。
小口:こちらこそお世話になっております。
上柳:そして中山さんは、どのようなお仕事をされていますか。
中山:私は、輸送会社との運賃契約の管理をはじめとして、配送の効率化の検討や、(部門の)広報・宣伝も担当しています。
上柳:配送の効率化については、この後の話でも出てくると思いますが、たくさんのタンクローリーが走っているわけですからね。
ガソリンはどう届く?配送を支える仕組みと工夫の裏側

上柳:小口さん、そもそもサービスステーションにガソリンが届くまでの流れを少し教えていただけますか。
小口:配送する前日の午前中に、計画配送先のオーダーと同時に一般オーダーを受け付けています。それらを基に午後にタンクローリーの配車計画を立て、輸送会社に連絡をしています。ここからは各輸送会社の仕事になりますが、配車計画を受けてドライバーさんの割り当てを行い、当日はドライバーさんが朝の点呼を受けた後、製油所や油槽所でガソリンや軽油などを積み込み、それぞれのサービスステーションなどへタンクローリーで配送を行っています。
※計画配送:販売部門で各サービスステーションの在庫を管理し計画的に配送する仕組み
上柳:油槽所の写真をいただいたのですが、タンカーがここに来て、おそらくこのタンクに入れるのでしょうね。その下にタンクローリーが映っていますので、これに順番に積み込み、いろいろな地域に運んでいくということなのですね。なるほど。中山さん、全国のサービスステーションに毎日ガソリンを届けるにあたって、どのような工夫をされていますか。
中山:工夫としては、全国に自社の製油所、油槽所を含めて70の出荷拠点を設けていますが、全国31の輸送会社と契約し、全国に配送網を築くことで、配送困難な地域が生じないようにしています。
上柳:この写真のような油槽所(や製油所を含めて出荷拠点)が70カ所もあるのですか!
中山:はい。全国各地にあります。
上柳:ガソリンの安定的な供給は、本当に大事だと思いますけれども、ENEOSならではの取り組みがありましたら教えてください。
中山:はい。例えば、業界に先駆けて、2020年8月から配車センターを横浜と大阪の二拠点に設けています。
上柳:二つに分けたのですね。
中山:はい。万が一、自然災害などが発生した時でも、もう一つの拠点で業務を継続できる仕組みを整えています。
上柳:なるほど。
中山:また、ENEOS専属のタンクローリーには、GPSを活用した運行管理システムを導入しています。2024年の能登半島地震では、このシステムによって被災地に燃料をいち早く届けることができました。
上柳:今、どこをどのドライバーさんがどのように走っているのかをすべて管理して、「ここであればこちらの方が近い」といったことをされているのですね。
上柳:さらに、やはりガソリンは途切れてはならないわけですが、その点についてはどのような工夫をされていますか。
中山:ENEOSでは、約80%のサービスステーションについて、私たち販売部門で在庫を管理し、配送計画を策定しています。これを「計画配送」と言いますが、販売部門の中に配送部門があることで販売動向を把握しやすく、スムーズに連携しながら効率的な配送を行うことができます。
上柳:なるほど。
中山:この仕組みを導入することで、オーダーの増減を抑え、無理なく在庫切れを起こさないようにしています。
上柳:なるほど。あのサービスステーションであれば、これくらいのお客様が来るから、これくらいの量を常に入れておかなければならない、という情報をすべて把握していて、それが足りているかどうかをきちんと見ている、コントロールしているわけですね。
中山:そうですね。
上柳:80%のサービスステーションでは、在庫量をすべて把握してガソリンを届けているわけですね。小口さん、ガソリンを「確かに届ける」ということも、大変ですよね。
小口:はい、そうですね。当日の天候や道路状況などを確認し、輸送会社と連携を取りながら、配送できるかどうかを先回りして判断しています。場合によっては、影響の少ない拠点から配送を行うなど、さまざまな事態に対応できるようにしています。
上柳:やはり天候や道路の状況は大切なのですね。
小口:そうですね。
上柳:そのように道路状況などを確認し、本当に先回り、先回りで対応されているのですね。ガソリンを全国各地のサービスステーションにスムーズに届けるために、多くの方がさまざまな場所でいろいろなお仕事をされているのだということが、本当によく分かりました。今度、ドライバーさんからのメールをいただいた時には、そのドライバーさんを支える方が周りにたくさんいらっしゃるのだということを意識して、ご紹介させていただきたいと思います。
小口、中山:ありがとうございます。
これまでの仕事で印象的だったこと、忘れられないこととは?

上柳:さて最後に、販売企画部でのお仕事の中で、これまでに印象的だったこと、忘れられないことがありましたら教えてください。
中山:入社してすぐの4月に、配送企画グループのイベントがあったのですが、そこでの上司の話が印象に残っています。
上柳:どのようなお話だったのでしょうか。
中山:そこで上司が、被災地へ向かうローリーの様子を投影しながら、ENEOSと輸送会社の皆様は、どのような時でも社会インフラを支えるビジネスパートナーなのだということを話していました。私はそこで、タンクローリーは格好いいものだと感じたことを印象的に記憶しています。入社後も規模は異なりますが、地震や豪雨など、異常気象が発生することがありました。その際に、サプライチェーンに関わるさまざまな部署が垣根を越えて連携する様子や、会社全体の空気感に触れ、「社会を支えるインフラ企業」に入ったのだということを実感しました。
小口:同じグループの上司の中には、東日本大震災の時に、実際に社会インフラを支えるために奮闘された方もいらっしゃいますので、その時の話を聞く中でも、ここで働く人たちの使命感を感じ取りました。
上柳:私たちが暮らす日本列島は、地震があり、大きな台風が日本に直撃することもあります。そのような時に本当に必要なのは燃料だと思いますので、頑張っていただきたいと思います。
小口、中山:頑張ります。
上柳:ということで、ENEOS株式会社販売企画部の小口丞太郎さんと中山明音さんにお話を伺ってまいりました。また次回もよろしくお願いいたします。
小口、中山:宜しくお願いします
上柳:ここまでのお相手は、ラジオパーソナリティーの上柳昌彦でした。
まとめ
前編では、ガソリンがサービスステーションに届くまでの流れや、全国の配送網、災害時にも供給を止めない仕組みについて伺いました。次回は、輸送会社とともに安全を守る取り組みや、DXを取り入れたVR研修、AIを活用した効率化、社会を支える担当者のやりがいに迫ります。暮らしを支える“ローリー配送”の舞台裏を、引き続きお聴きください。人知れず走り続けるタンクローリーの姿から、社会インフラの重みが見えてきます。ぜひお楽しみに!


