CHROメッセージ

常務執行役員 CHRO
布野 敦子

ENEOSグループが人的資本経営を推進する背景、理由

ENEOSグループは、「地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。」という使命のもと、エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献することを目指しています。こうした使命やグループ理念の実現に向けて、エネルギー構造の転換や技術革新の進展、さらには地政学リスクや社会・人々の価値観などの変化が同時に進行する不確実性の高い事業環境の中でも、持続的に価値を創出していくことが求められています。
こうした前提に立ち、第4次中期経営計画で掲げた「筋肉質な経営体質への転換」や「事業ポートフォリオの再編」を確実に実行していくためには、人材の力がこれまで以上に重要になります。戦略を構想にとどめず、現場で価値へと転換する実行力の源泉として、「人材」を経営資本の中核に据え、人的資本経営を推進しています。

事業環境の変化を踏まえた「筋肉質な経営体質」への転換

第4次中期経営計画で掲げるポートフォリオ再編や事業環境の急速な変化を踏まえると、今後、事業戦略の実行に必要なポストと、そこで発揮すべき人材の価値は、これまで以上にダイナミックに変化していきます。限られた資金や人材といったリソースを、どのポストに、どの人材が生み出す価値を、何のために投入するのか、その選択の質を高め、効率よく成果につなげていく考え方が「筋肉質な経営体質」です。人材の観点で言えば、その本質は「一人ひとりの強みが最大限に発揮されているか」にあり、同じ成果であっても、強みを活かして発揮しているのか、無理を重ねて達成しているのかでは、持続性や成長性は大きく異なります。

人材戦略の中核に据える「究極の適所適材」

「究極の適所適材」とは、事業戦略を前提に、必要なポストや役割を明確にしたうえで、そこに最も適した人材を配置することです。今後は、年功序列のような人材を層で考えるなどの“集団”で人材を捉えるだけでは、変化に対応できません。一人ひとりの経験、知見、スキルを見える化し、その時々の目的に応じて最適なフォーメーションを組む。採用・育成・配置・評価といった一連のサイクルも、この適所適材を実現するために一体で回していくことが重要だと考えています。

一人ひとりの力を引き出す「安心して誇りをもって働ける企業文化づくり」

適所適材は、制度や仕組みだけでは機能しません。一人ひとりが働きやすさや働きがいを感じ、力を最大限に発揮できる状態があって初めて、成果につながります。その土台となるのが健康経営であり、心理的・身体的安全性の確保、多様性を受容する組織、対話を通じた相互理解です。ENEOSでは、「つなぐ2.0」をはじめとする取り組みを通じて、安心して誇りを持って働ける企業文化づくりを進めています。そのうえで、一人ひとりが当事者として考え、行動することが、会社全体の強さとスピードを決めます。自らの強みを磨き、仲間と協働しながら成果を高めていく。その積み重ねが、ENEOSグループの持続的な成長を支える力になると考えています。

ステークホルダーメッセージ

ENEOSグループでは、人材戦略を経営戦略と一体で推進するための体制を整え、継続的な改善を図っています。こうした取り組みを通じて、社会やお客様、株主・投資家、地域の皆さま、従業員をはじめとするステークホルダーの皆さまから信頼され、期待に応え続ける企業でありたいと考えています。人材への投資と活用を通じて、社会課題の解決に貢献するとともに、持続的な企業価値の創出に取り組んでいきます。