CCS/CCUS(CO₂の回収・貯留・利用)
CCS/CCUS(CO₂の回収・貯留・利用)

CCS/CCUS

CCS/CCUS(CO₂の回収・貯留・利用)

CCS/CCUSバリューチェーンの強化・構築

CCS※1/CCUS※2とは、CO₂を地下に圧入し、貯留・利用する技術です。
当社グループは、脱炭素へ向けて、2014年度から他社に先駆けてCCS/CCUSの社会実装への歩みを進めています。自社排出分に加えて、他社の排出するCO₂をも削減することで、付加価値の創出を目指しており、将来的なCCS/CCUSの拡大に備え、バリューチェーンの強化・構築を進めています。

  • Carbon dioxide Capture and Storage:排出されるCO₂を回収し、地下に圧入・貯留する技術。

  • Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage:地下に圧入・貯留したCO₂を利用する技術。

事業方針

・CCS/CCUSバリューチェーンの強化・構築に必要な技術の獲得

・CCS/CCUS早期実装に向けた取り組みの推進

主な取り組み

CCS/CCUSバリューチェーンの強化・構築

2022年9月、他社と共同で取り組んでいた米国のPetra Nova CCUSプロジェクトをENEOS Xplora100%出資の事業としました。これまでも同プロジェクトを通じ、CO₂分離・回収の技術、操業ノウハウ、パイプラインによる輸送・圧入・貯留・モニタリング技術を獲得してきましたが、今後さらなる知見の拡充を図ります。
また、2023年4月には、ENEOS XploraがCO₂貯留に必要な圧入井掘削技術を有する日本海洋掘削の株式を取得し、子会社化しました。

  • CO₂排出源

  • 分離回収

  • 貯留地選定

  • 圧入井掘削

  • CO₂輸送

  • CO₂圧入•貯留

  • モニタリング

CCS早期実装に向けた取り組み

CCS/CCUS早期実装に向けた取り組み

国内CCS事業においては、2023年2月に、ENEOS・ENEOS Xplora・電源開発(株)の3社共同で西日本カーボン貯留調査(株)を設立し、九州西部沖を対象に大規模CO₂貯留事業を推進しています。同事業は、(独)エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の2023年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」に採択されています。
さらに、当社グループは、西日本に加え、東日本におけるCCS推進も視野に入れ、CCS/CCUSに関する当社グループのバリューチェーンを一層強化していきます。
海外においても国営石油会社等との共同スタディ、海外CCSプロジェクトへの参入検討等の取り組みを進めています。

CCS/CCUSを軸とした新規環境対応型事業の創造

当社グループは、新規事業の創造も見据えています。バイオマス発電時に排出されたCO₂の回収・貯留を行うBECCS※3や、大気中のCO₂を直接回収・貯留するDACCS※4等、CO₂を減少させるネガティブエミッション技術の導入検討を進めていきます。

  • BioEnergy with Carbon Capture and Storage: バイオマス発電時に排出されたCO₂の回収・貯留

  • Direct Air Carbon dioxide Capture and Storage: 大気からのCO₂直接回収・貯留

関連事業

関連情報