エネルギーマネジメントを通じて電気事業の収益力を強化
VPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)とは、従来の大型発電所に対し、各地域に分散している蓄電池等のエネルギーリソースをシステムで接続し制御することで、あたかも発電所であるかのように運用する仕組みを指します。
太陽光発電や風力発電は、天候や季節によって発電量が変動し、需給バランスが不安定になること、需要の少ない時に発電出力の制御が生じることが課題です。その解決に向け、VPPを構築することで、例えば蓄電池を利用した電力余剰時の蓄電や不足時の放電を通じて、需給バランスを安定させ、再生可能エネルギーを最大限に利用できます。
事業方針
・蓄電池・EV等のリソースを一括で監視・制御するVPPシステムと運用体制の構築、案件の共同開発や運営受託を通じたVPPリソースの拡充
主な取り組み
国内最大級の系統用蓄電池
当社グループの主要なリソースとなっている系統用蓄電池は2024年3月に運転開始した室蘭蓄電所であり、50MWと国内最大級の発電能力です。また、これ以外にも千葉でも新規蓄電所の建設を進めております。これらの蓄電池を電力市場で活用することにより、価値を創出していきます。今後は、系統用蓄電池の保有を計画されるお客様との共同開発や蓄電所の運営受託に加え、再生可能エネルギー電源の併設蓄電池などにも積極的に取り組んでまいります。
分散型リソースのエネルギーマネジメント
ご家庭や法人のお客さまの需要設備や電気自動車(EV)、蓄電池といったエネルギーリソースを活用した事業の開発を進めており、将来の各種リソースの普及に向けてサービスの展開を目指してまいります。
その一環として、2023年5月より埼玉県浦和美園地区における蓄電池制御の実証を開始しており、また2024年5月に発表したとおり岡山県倉敷地区においてEVを活用した実証にも取り組んでまいります。
関連事業
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電気事業
顧客・社会のニーズに沿った様々なエネルギーサービスの提供により、明るく輝く未来づくりに挑戦し続けます。